スイス!ぶっ飛び!!丸かじり!!!

プロローグ
それは、去年の12月のことだった。
K町さんが夏にヨーロッパに行こうか検討中で、良かったら一緒にどうですか?と声がかかったのだ。
私は小さいころから漠然とスイスに行ってみたかった。そう、「アルプスの少女ハイジ」である。
あの世界を見てみたいと常々思っていたのだ。ましてやそこで飛べるものならば…
だからだんなさんが「オーストラリア」と言っても知らん顔をして「スイスかフランスがいい〜」と言い続けていた。
行きます行きます。絶対行きます。この機会を逃してなるまい。
休みは何とかなります。何とかしてもらいます。

滞在地はフィーシュ。ここだと電車も走っており距離を飛ぶには良いらしい。
また、フィーシュを拠点に車を走らせれば、シャモニー・アヌシー・サンチレール・南仏(かなり遠いが…)
ベルビエ・ツエルマット・グリンデルワルド等にも行けるとのこと。
そうか、フィーシュね…
…で、フィーシュってどこ??

しばらくして日程とメンバーが決まった。
7月31日出発グループ K町さん・M井さん・Sa籐さん・Ta市さん、
8月8日出発グループ Tagaさんず、S本さんで帰りはみんな8月16日成田着。
宿と航空券はK町さんがまとめて手配してくれたのだ。
先に行ってるメンバーを追って、チューリヒからフィーシュまでレンタカーを手配して自力で運転して行くことになった。
う、空港まで迎えに来て…(無理だよーん)
スイスはおろか、まともな海外旅行はほとんどしたことが無いので、いくつもの「謎」が山盛りになってしまった。
チューリヒってどこだ?ほかに飛べる場所は?荷物の重量制限は?レンタカーは?免許は?お金は?地図は?
まわり中にこの質問を投げかけ「なぜなに坊や」と化すTagaさんずだった。
出発直前 〜いやーな予感〜
7月30日(火)、明日から先発隊の4人が出発だ。
今日中に聞いておきたいこと…あ、フィーシュまでの大体のルートを聞いておかねば。
電話でK町さんを捕まえチューリッヒ→フィーシュまでのルートを聞く。
マニュアル車しか借りられないから運転できない私はナビ係。
だんなは、いつもと同じようにハンドル握ったら止まってくれずに突き進みながら
「どこ行けばいいんだぁっ!!!!」ってシャウトするかもしれない。
しかもTagaさんず+S本さんには「前科」(※1)がある。
かなり不安である。…本当にたどり着けるのだろうか?

※1「前科」
それは4月のクロカンの帰り道。我々3人は湾岸線を横浜に向かって走っていた。
ベイブリッジをすぎて去年までのとおり横横道路・横須賀を目指していたら、知らない道に入っていた。
新開通の…湾岸線の本牧ふ頭〜幸浦間にいってしまったのだ。本当は3号狩場線に乗らなきゃいけなかった。
だんな:「ちゃんとナビしてよ!あ、そういえば、俺、この間も間違えてここに来たなぁー。仕事で。」
とにかくいったん降りて引き返そうと磯子で降り、再びお金を払って乗り直した
しかし本牧ジャンクションにたどり着いても「狩場方面」の標識が出ない。
だんな:「あ、そうだ、こっちからって直接狩場行けないんだった。この間もおんなじ風に迷った!」
思い出すのが遅かった。結局、上下線共通の大黒PAに寄ってここから引き返したのだった。
このメンバーで一体チューリヒからフィーシュまでたどり着けるのだろうか?
ちなみに現在、磯子方面から本牧JCTから狩場・みなとみらい・三ツ沢方面へはつながっていません。
3ヵ月後、悲しいかな私はまたやってしまった。このときは一人で、
誰にも怒られなかったのがせめてもの救いだった。とほほ。

数日後、先発隊のSa籐さんから電話があり、とりあえず何日間飛べたよう。いいなぁ。
現地は思いのほか寒くて、いつも長袖を着ているそう。…あっ、宿の緯度経度聞くの忘れたぁ!
翌日、意を決して宿にTELするもドイツ語で留守電が。
「いましぇ〜ん、メッセージを」っていってる模様。私はあっさり連絡を断念。

だんなさんは毎日天気予報をチェック。ずっと晴れのサイトも、ずっと雨のサイトもある。アヤシイ。
私はフィーシュのライブカメラを発見、見るとハングのランチャー台の映像。晴天、飛んでるパラ発見!!いいなぁ〜
出発3日前ぐらいから天気予報サイトの情報が統一されてきた。「行った翌日から雨」
「行くのやめようよぉ〜」日に日にブルーになるだんな。予報を見ないで現実逃避するヨメ。
ま、まずい、この展開…
8月8日(木) 自宅→フィーシュまでの長くて遠い道
「今日栂池よさそうだよね〜」「このまま白馬へ行くぅ〜?」
恨めしそうなだんなさんとS本さんの会話でスイスツアーは始まった。

なれない旅は初めから右往左往である。
空港に着けば「ターミナルって第一と第二があるのぉ?どっち?」
ターミナルに入れば、「…でそれからどうするんだ?」と、しばし固まる3人。
チェックインカウンターを探してパラザックを預ける。
気になる重さは??3人合わせて「62.4kg」。合格だ。
(エコノミークラスでは預ける荷物の上限が1人20kg。
普通パラの道具だけで20〜25kg、重い人だと30kg…なのだ。)
続いて荷物検査&セキュリティチェック。私とS本さんはチタン内臓型ボディーだぞ〜?
(私は右足一箇所・S本さんは腰に満載)ゲートをくぐっても反応なし。ふーん。
搭乗寸前、愛煙家2人が消えた。荷物とヨメを置き去りにして。
「これから12時間すえないからまとめて吸っとく。荷物頼んだ」…ぷん。

〜JAL451便10時成田発 チューリッヒ 15時半着。時差は7時間で12時間弱のフライト〜
ヒコーキ乗ればやけ酒だぁ?ビールとワインを節操無く頼む3人…
富士山や栃木〜群馬〜新潟の山・佐渡島、飛行機からの眺望はサイコー!
「なんか、行く所、間違ってない〜?」写真を撮りつつぼやくだんなさん。
「あーあーいい天気だよー、今日いいよー」「飛行機乗ってる場合じゃないよー」
「いいじゃん12時間も飛べるんだよー」「ヒコーキじゃなくってパラで飛びたい」
悲しい声が青空に響く。…酔っ払って眠ってしまった。
目が覚めて、窓の外を見ればずーっとロシア。「…ヒマだ」
空は次第に雲ばかり…実は、異常気象でドイツ・オーストリアは雨続きだった。
15時半、晴天のチューリヒに到着。でも明日からは雨らしい…とほほ。

借りた車はマニュアル・ワゴン・1500ccクラス、黒のASTRAだ。
運転手は君だ!一番手はだんなさん、鍵を持ってドアを開け…
「あ、間違えた」…つい開けたのは右のドア。そっちは助手席です。
走り出してウインカーとワイパーを間違えるのはお約束。

AVISでもらった地図は、主な道路だけの簡単なもの。
(ちなみに先発隊が車を借りたハーツの地図のほうが数段立派だった。)
一応フィーシュは乗っているからこれで何とか行くしかない。
時間が無い。とにかく今日一番の難所、「フルカパス」を暗くなる前に抜けなければ。

【ドライブルート】
空港 (高速) → チューリッヒ市内 (一般道)→ ルッツェルン目指すと高速になる(高速)
→ ルッツェルン過ぎたらGotthardトンネル方面(高速)→ トンネル直前で降りてアンデルマットへ(一般道)
→ アンデルマット(一般道)→ フルカパス ローヌ谷沿いの一本道をひたすらフィーシュまで。(一般道)

とにかくチューリヒを抜け、再び高速でアンデルマットまで着けば後は一本道。
難所はチューリヒ市内、のはずが出てすぐピンチ!どうやって駐車場を出るのよぉ?
…何とか出れたがどうしたか記憶が無い。
次に行き先看板のどこにも「チューリヒ」の文字がない(ように私には見えた)。
必死でわからん標識の文字を思い出して地図上で何とか見つけ出す。
さっき見た町の名はチューリヒ方面なのか、それとも反対か…反対方向だ、
じゃ、違う方向に乗ればチューリヒ方向でしょ。
16時半出発!必殺ハッタリナビゲーションシステム起動!

高速に乗って改めて標識を見る。間違ってないみたい。高速は坂・カーブ・狭い車線…首都高並みだ。
ほっとしたのもつかの間、空港からのハイウェイがチューリヒで一度切れてしまうのだ。
お次はひたすら「Luzern」目指す。ところでヨーロッパってロータリーが多いって聞いてたけど
今まで一度も出てきてないよ、と、話した30秒後、で、でた〜!!(写真)
そこには「高速 Gotthard」の表示もある。また高速に乗れた。
Luzern、Luzern、Luzern … Luzern過ぎた。次はどこ?
Gotthardトンネル方面、Gotthardトンネル方面…念仏のように唱えながら進む。
道も広くなってきて、ようやくほっとする。
左側は湖、反対側には山、いかにもスイスの光景。ここに着てやっと沸く実感。
「わーいスイスだ、スイスだねぇ〜、来ちゃったねぇ〜」
途中で飛んでいるパラを発見、寄り道したいがパス。
もう少し走り、パーキングを見つけてやっとこ休憩。売店で水と食料を調達。
適当に選んだ水のボトルはミネラルウォーターにあらず超まずい蒸留水だった。

高速を降りると車の量もだいぶ減り日差しも弱くなってきた。
さーて本日のメイン、フルカパス!すごい、すごすぎる。(写真)
狭い峠道はガードレールの代わりに1m間隔で石の柱。たまに1本抜けていて車一台ぐらい
簡単にさようならー!だよ…到着初日にとんでもないところに来てしまった。対向車におののきつつ、
峠のピーク付近にまで来たところで休憩。三人で記念撮影。時間は7時を回っていたのにまだ明るい。
明日からの天気を憂えて、しゃがみ込むだんなさん、と思いきやきれいに咲く花を取っていた。
10分ぐらいたっただろうか、寒い。三人とも朝のままの格好、半そで姿である。
寒いよ、寒いよ〜!車に乗り込んだ。温度計は3度。東京は35度だった。
後は山を下るのみ。峠が終わったあたりから、ほっとして寝てしまった。
フィーシュに着いたと起こされる。そうだ宿をさがすのだ。もうあたりは暗い。
地図を頼りに宿の付近まで進むと、見覚えのある風景が!
「あー!ここ、フィーシュのランディングだ」何度がネットで見ていたのだ。
さらに進んで宿はきっとこのあたり、…何度も来た道を引き返して
ネットから印刷してきた宿の写真を見ながら同じ建物を探す。

あった!見つけた!着いた着いた〜(泣)!

…合流のために無線を合わせていたけど実は勘違いで周波数が違っていた…]
ごめんなさい…
続く
駐車場にて「ゴーゴー受付」??
やって来ましたスイスまで
で、でた〜ロータリー
アンデルマット〜フルカの途中 ねじりハチマキはS本さん
フルカパス頂上付近 寒い…
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