スイス!ぶっ飛び!!丸かじり!!!

8月13日(火) 朝から晩までフィーシュ
「★★★!」+「★!!」5日目にして初フライト
【お散歩てくてく】
起床。今日こそ飛べそうな予報だが,朝の雲で山ははっきり見えない。早いのでひとりで散歩に出かけた。
実はこれまで宿の近辺は歩いていなかった。M井さんがフィーシュの町に向かって良い散策道があると
教えてくれたので歩いてみた。(ツアー中、M井さんは毎朝トレーニングで一時間ほど走りに出かけていた。)
本当に今日飛べるかなぁ。ブルーな気分。ツアーも残り2日、「次のツアー」は無いかなあ。やりたい事はやっておこう。
舗装されてない小道は、時折赤いベンチと犬のふん用ゴミ箱が建っていた。周りはのどかな牧草地。小川も発見。
民家のお花はきれい。朝早いのでだれもいない。暗〜い気持ちもだんだん晴れてきた。
すべてがはじめてのこの旅は何を見ても新鮮なのだ。道端に十字架とマリア様がお地蔵さんみたいに祭ってある。
と、その下の岩に立派できれいなカタツムリ。体が10センチぐらいある。カタツムリといえば…
「アルプスの少女ハイジ」で、飼い犬のセントバーナード犬(ヨーゼフ)が岩にへばりついてる
カタツムリをペろりと食べてしまうシーンを思い出した。この話に共感してくれるのは一緒に見ていたうちの
ぐらいだろうが…とにかくまさにヨーゼフが平らげたカタツムリじゃぁ〜!写真をとってひとりでご満悦。
歩き始めて20分、フィーシュの町まではまだありそうだ。今日のところは引き返す。

【猪木!】
宿に戻るとまだのんびり。フィーシュで飛ぶからすぐ登れるのだ。と、S本さんが宿のバスローブとタオルを巻いて登場。
それはまさに…
「猪木!猪木!猪木!猪木!♪ちゃーー、ちゃーちゃーー、ちゃーらーー、ちゃらーー♪」
つい、Sa藤さんと一緒に歌ってコールしてしまった。飛べないフライヤーは悲しい生き物だ。
S本さんも壊れかけてて、昨日かおとといも「フルカで振るか?藤原紀香?」と謎の言葉を発していた。
もしもこのツアーにおいチャンことUE洲さんが同行していたら、きっと壊れてS本さんと「恒例のバトル(※注2)」に
なっていたに違いない。

※注2 伝説のスイカバトル
ある夏休み、飛べないツアーで壊れたUE洲さんとS本さんがBBQの場で酔っ払いまくりスイカの皮を
お互いなすりつけたり投げたりする壮絶な大バトルを展開、回りみんなを巻き添えにしたという。
それも一度ではないらしい。その後危機は何度かあったが(「カニバトル@能生」など)最近は
「バトル禁止令」と仲間に釘をさされることも多く、目撃されていない。

…さしずめ今回は「ゴルゴンゾーラバトル」…チーズまみれの2人を想像して、合掌。ちーん…
幸か不幸かおいチャンは日本のスイス?白馬で飛んでいた。

【やっと、飛びに行く】
10時ごろになるとそろそろお出かけモード。捨てる神あれば拾う神あり、T市さんが予備の無線をもっており
旦那さんはそれを借りることに。何となく気分も明るくなってきた。宿の前はパラのサブランである。
緑の地面にアドバンスの赤い風見がきれい。テーブルがちょこんと置いてあり、飛びに行く前にそこで地図を
広げたりするのであった。10時過ぎに出動!ゴンドラ乗り場まで車で行き、チケットを買って乗り込む。
チケット売り場は一般の観光客とハング&パラフライヤーでごったがえす。ゴンドラを降りて15分ぐらい
西に歩くとテイクオフだ。あたりには放牧されている牛と、その落し物が点在…「ぎえ〜っ」ウンをつける人が続出!
きのうだんなさんとS本さんもやっていた。昨日と違い、すべての山頂がちゃんと見えている。昨日見えてたのは
やはりマッターホルンだ。今日はトイレの危機に見舞われても平気、テイクのすぐ横にトイレがあり、
しかも入れば目の前にあるかわいい小窓から大パノラマの眺望付きなのだった(笑)
テイクにつくとまだブローが弱めなのでウンの無い場所を選んでゆっくりセッティング。
フィーシュのテイクは広く、お好きにどうぞ!といった状態だ。
バリオの標高を合わせてみれば、飛ぶ前からテイクにいる時点で、すでに「ぶっ飛び主婦復帰後最高の標高」…
しばらくすると、パラがステイし始めたのでK町さん・M井さん・だんなさんが順番にテイク。時刻は12時を回っていた。

【さ〜て、お待たせしました!ぶっ飛び@スイスです!!】
エリア:フィーシュ

一本目
フライトタイム:9分
獲得高度:標高2318m
最大上昇率:0.5m/s
ぶっ飛び度:★★★

まずは「押さえの一本」。サーマルは出ているものの私が回すには心もとない強さだ。テイクの前から東に進み、
大きく割れた谷の近くまで行くともう少し何とか使えそうなリフトがある。下はでっかい谷。
丹沢で飛んだ経験が無かったら多分ビビって逃げちゃったろう。だがこの谷が特別大きいわけでなく
フィーシュの眺めは「そんなもんあっちこっちにあるもんね」なのだった。じりじり回すと少しゲインして
ゴンドラ乗り場付近のホテル街がちょっとだけ下に望めた。…実はこれがスイスツアー最高ゲイン。
ヨーロッパのサーマルは強い・大きいというイメージがあるが辛い。まだ時間が早いのか?それとも私が
スーパー下手なのか?うんうん唸りつつがんばるも楽に上がりそうなリフトは持続しない。さらにLD方向へと進むと、
ゴンドラの向こうでM井さんが粘っている。私はそれを横目にさよ〜ならぁ。そのままLD上空へ。
フィーシュのテイクが約2170m、LDが約1070m(ワタシのGPSによる)ですぐ下にあるので高度はまだあるが、
使えそうなリフトが無い。東のほうからLD南側まで伸びる尾根の上に行くと弱いリフトがあって落ちないが上がらない。
LDは時間の問題だなぁ。と、200mほど上空で上級機が突然、くるくると「ヘリコプター」をはじめ
延々とマヌーバをご披露。こんな間近でしかもナナメ上空からナナメ下までじっくり見る羽目になり、
目が点。あ〜びっくりした。そのパラはとっととLDへ。私もそのあとランディング。

降りてまもなくM井さんのベルワルドに渡りますとの無線が。だんなさんを含めみんな東へ走っているよう。
ぶっ飛んだのは私ぐらいだよなぁ。リフライトGOGO!張り切ってたたんでいたらS本さんとSa籐さんが
下りてきた。3人で登る。テイクにつくともう時間は15時。と、言っても日が長いので日差しは昼下がりのようだ。
テイクはもう閑散としていて3人でセッティングする。と、だんなさんとK町さんが帰ってきた。
K町さんはその辺でトップラン&一休み、だんなさんもタッチアンドゴーして遊んでたらしい。

二本目
フライトタイム:2時間4分
獲得高度:標高2190m
最大上昇率:2.5m/s
ぶっ飛び度:★

3時半ごろテイク。二本目は悔いのなきよう頑張ってベストを尽くそう!目の前をだんなさんが飛んでいるが、
テイク付近は高度を稼げる感じではない。アーベントでステイはできるかな?テイクすると思っていたより
ステイするのが大変。必死でテイクレベルを維持する。…ヨーロッパのサーマルって強いんじゃなかったっけ?
テイク付近の弱いリッジを拾うが辛い。例の大きな谷の上空へ行くと若干強いのがあるので
時折そこを使う。放牧されている牛が下に見え、昨日寂しげに響いていた「からんころん」が
今日は楽しげに聞こえてくる。後から聞いたがだんなさんが走っていった先で誰もいないところを飛んでいると
この「からんころん」が聞こえてきて、さびしい気持ちが消えて心強かったそうだ。
しばらくS本さん・Sa籐さんも一緒にテイク付近を飛んでいたが、そのうちだんなさんとSa藤さんは2人で
南側の山をめざしていってしまった。私もLD方面へ向かう。途中に上げは無い。うう、落ちるばかりだ。
だが、一本目にLD横の尾根上にリフトがあった事を思い出し、見ると何機かその尾根上空で飛んでいる。
私も何とか行くと、若干強めのリフト発見。出たり入ったりしながら何とかステイし始めた。標高1350mぐらい。
バリオは鳴っているが、上げはプラス1m/s程度。ひたすら落ちないところを回り続ける。
と、向こうからだんなさんがやってきた。高さは同じぐらい。尾根の東側を見ると、山の上に
メルヘンチックな町が見える。ベルワルドというそうだ。さらに尾根は東に向かって高くなっていき
標高2500mぐらいの高さまで続いている。(で、山はまだまだ続いてみんなが走って行った方にまだまだ続くのだった)
アーベントに乗ってパラは2000mぐらいろまで上げている。そうか、頑張ればあそこまで行ける。
まずはすぐ上のメルヘンチックな町の上まで上げるぞぉ〜!!上げるには尾根をつたってどんどん
高いほうへ突っ込んでいかネバ、ネバ、ネバ、ねばねばねばねば〜ついにヨメも糸を引きはじめ、
バリオが鳴り続けるように飛ぶ。劇的にゲインするわけではなく、じりじりじりじり高度を稼いでいった。
同じ場所を飛んでても、だんなさんは本人のウデ+グライダーの性能差でさっさと先に上がっていってしまった。
同じ空域を数機のパラが飛んでいて、ちょっと上がったり下がったりしながら東へ流して突っ込んで
行きつつ回す。やっとこベルワルドの町まで来た。標高1600m前後。上を見ると2300mぐらいまで
上がっている。さっきより高い。まだまだ。あそこまで行きたい。行けるかな?
町付近は、尾根の上空より少し斜面を離れた場所で、時折上に抜けるリフトが来るようだった。
何度か乗ろうと試みて15分後にもう一段上がるリフトをGET、5分ぐらいかけて1830mぐらいまでゲイン、
さらに尾根の高い所へ進む。よし、2000mオーバーを目指そう。10分ぐらい上がったり下がったり
した後、またまた上へのリフトをGET。結構しっかりしたリフトだ。がんばれ、がんばれあとちょっと。
アルチメータを見ながら回すこと数分、「やったー2000m超えた!!」GPSデータによれば2053m
まで上がってた。でも10機ぐらいがさらに500mぐらい上空にいる。同じ場所で回してももう上には
行けない。もっと尾根を東の高い方に突っ込んでいけばきっと上がる。あそこまで行きたい。でも疲れた。
フライト開始から2時間近く、LD上空から上げ始めてから1時間半ぐらい経っていた。

もう一段階突っ込むのはやめて私はこれ以上はやめて降りる決心をした。旅先だし、判断力も鈍って
きたようだし、二時間飛んで2000mまで上げなおしたし、ここまでにしよう。尾根を離れて高度が
落ちるままにLDへのんびり向かう。13分ぐらいでLDした。悔いは無かった。もうちょっと飛んでいれば
よかったかな?いやいや、良しとしよう。スーパーご満悦。

グライダーを絞りって歩き始めると疲れのあまり思いっきりコケてしまった。誰にも知られず、本人すら
忘れていたのに、実はGPSにその軌跡が残っていて、ムービー再生したらだんなさんにバレた。とほほ。

のんびりキャノピーをしまっているうちに、日は暮れて人気はどんどん無くなり飛んでいる人も
少なくなってきた。さすがにS本さんとだんなさんも降りてきた。畳んでいるのは我々三人と、
あとから降りてきた赤いグライダーのオジーサマ。その後一機だけまだ飛んでいる人がいたけど、
上には上がいるもんだ。

【ハラヘリヘリハラ】
「ハラヘッタ〜」朝からほとんど何にも食べていなかった。もちろん今日の夕飯を作る気力は無い。
それにすでにCOOPは閉店している。外食だぁ〜。後発隊3人はそのままフィーシュの町に行き晩御飯。
…しかし何をどこで食べよう?レストラン前に張ってあるメニューを見て固まる三人。
ドイツ語…。まあ、とにかくお店に突撃なのだ。まずはビール!とお願いしたら「無い」らしい。
お姉さんがドイツ語なので良くわからん。ヴァリス州はワインの名産地だからワインだ!
…でもワインのリストをみて何がいいのか?途方に暮れる三人…カルテをもらうが他の2人は
早々に解読を放棄。よーく読めばなんとなくわかるか?うー?ケーゼフォンデュ?ケーゼってたしか
チーズだ。おお、チーズフォンデュだ。何とか解読を試みる私の独断と偏見で、頼んでいいと二人が
言うので自分の好きなようにフォンデュとなんちゃらリゾットとサラダを頼んだ。ワインはわからんから
お姉さんに聞いてみよう。あ、でも、「お勧めは?」ってなんていうのだ?あーうー
「…れこめんどぉ〜???」(涙目)と何とか出てきた英単語をお姉さんは親切に汲み取ってくれた。
「フォンデュなら白が…これがいいわよ」すらすらエーゴで説明してくれた。
乾杯〜!やっと飛べて感動だったとフライト話に花が咲く。二本目で上げ切れなかったとS本さんは
ちょっと不完全燃焼気味。頼んだ料理は料理は三品とも山盛り。お味も良し。
でもS本さんがチーズがあまり得意では無く、リゾットもたくさんは食べられない味付けだった
(成り行きとはいえごめんなさい)。そこでS本さんご要望の赤ワインを頼もうと、再度お姉さんに
お勧めを聞いてみた。「ロート?ヴァイス?」赤か白?って聞いてるみたい。でもどっちがどっち?
コショー入れのフタが赤かったので「この色〜!!」と指差したら「ロートね」と言って赤ワイン
のリストをくれた。そうか。ひとつ覚えた。気が向く名前を適当に指差してみたら「うーんそれは
ロゼで赤じゃないけれどいい?」かまわずそれをお願いした。そうかロゼは「ロゼ」なんだ。ふーん。

山盛りの料理は次第に食べても食べても減らなくなってきた。三品だけのはずなのに。
美味しいからあんまり残したくない。一生懸命食べた。いつもの二倍ぐらい食べた。
お腹いっぱい、もう、動けない…宿に着いたらベットに直行だ。

ご満悦。ご満悦。あたしゃ幸せだ。しあわせだよーーーーーー…zzzz…


でんでんむし!

イチ・ニー・サン・ダァー!

いいでしょ この感じ 宿のテラスにて

すでにここでぶっ飛び主婦至上最高標高…

飛んでます 下はSa籐さん

ベルワルドの街並
「見飽きた…」by S本さん
8月14日(水) 「今日も朝から晩までフィーシュ
「★★★★!」+「★★!」
【今日の散歩】
良く寝てお目覚めパッチリ。昨日行けなかったフィーシュの町を目指して今日もお散歩に。
宿のすぐ近くにバス停があるのでチェック、一日に数本しかないがちょうどいい時間にフィーシュ駅発の
始発がある。帰りは乗ってみようか?さあ出発、朝から快晴で朝日の差す山々の眺めはサイコー!
昨日と同じ道を行き、昨日ひき返した場所を過ぎてLDの横を通りさらに進むとやっとこフィーシュの町。
朝早いが観光客がちらほら居る。ちょっと登ったところが小さな駅。そろそろ始発電車が来るようだ。
駅の前には黄色いバスが2台止まっていて、多分片方が宿の方まで行くバスだろう。
電車も乗ってみたいんだよな〜と、駅前の切符の自販機を覗き込む。お金を入れて行き先を押す仕組みだ。
実はこの路線、氷河特急で有名で観光ツアーだとコースに入ってたりする。特急は無理だが、
何度か見た赤くてかわいい鈍行列車に乗ってみたかった。一駅乗って速攻引き返せばいいじゃん!と
時刻表をみたら一時間に1本ぐらいしかない。そして単線だから隣の駅ですぐ引き返そうにも帰りの
電車がすぐ来ない…とほほ。ベルン観光の帰りに「電車乗ってみたかったら途中で車降りてフィーシュ
まで乗ってみたら?」とK町さんが提案してくれたが、ちょうどいい電車が無くて待つようだったので
まあいいかとやめたのはちょっと失敗だった。と、始発電車が来た。電車からなにやら郵便物らしいものを
下ろしている。作業をしている兄ちゃんは良く見れば昨日の散歩のとき見かけた郵便屋さんだった。

さて、電車がだめならバスに乗ってみよ〜!行き先をみて「Fieshertal」行きに乗り運ちゃんに「Wichel」
とさっきメモしておいた停留所の名前書いたメモを見せると、運転席の隣にすえつけてある券売機のボタンを
押して切符を発行してくれた。3Sfrなり。客は私のほかにもう一人若い女性が居るだけで発車〜
小さなバスの中はグレイのシートが小ぎれいでラジオも流れていて快適快適。
行きに45分かかった道のりも、車だと10分足らず。運ちゃんが「着いたよ〜」と教えてくれた。

【さあ今日も飛ぶぞ】
今日のゴンドラ乗り場は時間が良いのか大混雑。昨日はあっさり切符買えたのに、
観光客・パラフライヤー・ハングフライヤーでごちゃごちゃ。観光客はいろんな国の人がいるみたい。
中国人のおっちゃん、南米系のひと。エーゴ喋ってる10代の子の団体さん+引率のセンセイ。
フランス語で話しているファミリー。ちょんちょんと方を叩かれて振り向いたら「ハング通るよ〜あたま
ぶつかるよ〜」とハングを担いだ兄ちゃんが人ごみの中をかき分けて通っていった。ハングはどうやって
上にあげるんだ??隣の列は進むのに私の列は全然進まん…やっとこ切符を買えるとこまで行くと
窓口はかわいい10代の女の子。どうもドイツ語以外はイマイチみたい。ゴンドラの切符は何種類かあって、
ハイカー用には複数エリアの共通券などもあるようで、その説明にいちいち時間がかかってたみたいだった。
そんな私も怪しい会話を二度三度繰り返してやっとこ切符を購入。

テイクはたくさんのフライヤー。まだソアリングしているパラは無く、皆様子見をしている。
会話に耳を傾けるとグループに寄ってドイツ語・フランス語・英語・日本語といろんな言語が飛び交っている。
地元フライヤーもいるが、我々を含めて休みで遠征して来た人が多いようだ。と、S本さんにある人物が
英語で話しかけてきた。あれ?昨日最後まで飛んでたオジーサマ。しばらく話した後じいさまはその場を
離れて別の団体のフライヤーをつかまえておしゃべり。またまた同じ調子でテイクに居る何グループかを
はしごしていった。「S本さん話わかった??」「…何となく…」S本さんの言うには、おじいさんは地元に
住んでいて毎日飛んでいるらしい。某メーカー(忘れた)のDHVクラス1に乗っていて調子が良くて気に入って
乗っているんだぁ〜とかココで飛ぶならあそこが上がる、ココも云々等いろいろ説明してくれたそうだ。

…きっとあちこちで同じ様なこと話してるのかなあ。

今日はじっくり待つモード。午後1時を回ったころ数機がステイしだし一機は上までスコーンと上げていった。
これを見てだんなさん・M井さん・K町さんがテイク。すぐ右のあたりで回している。私が突っ込んで簡単に
上げられるかはちょっとわからないが、ダメもとでテイクした。…もうちょっと後にテイクしてたら違う運命が
待っていたかも…

【今日も行きます!ぶっ飛び@スイス】

エリア:フィーシュ

一本目
フライトタイム:7分
獲得高度:テイクより高いとこには行けなかった
最大上昇率:0.5m/s
ぶっ飛び度:★★★★

みんなが回していたところに突っ込んでいく。確かにリフトはあるが小さくて私には使えない。
何度か引っかきまわして高度をロスした私をみて、後ろから着いてきた何機かがそそそーっと引き返していった。
みんな明らかに私より性能あるグライダーたち…何さっっ!!ぷん。そういえばヨーロッパは最近DHV1−2クラス
でみんな飛んでるってのはうそだぁ。昨日と今日のフィーシュに限って言えば、主流はクラス2から2−3といった感じ。
ある程度キャリアのあるフライヤーが安全マージンを適度に取りつつ乗っているという印象だった。
カーボンあたりの1−2もボチボチ居た。クラス1は私と「オジーサマ」ぐらいだった。
コンペクラスのキャノピーも何機か見たが、みんなが乗るもんじゃないという認識は日本と同じようで
昨日だんなさんがパラたたんでたら、通りすがりのフライヤーの兄ちゃんが翼端をつまんで
「おお、ぶーめらん!」(よーやるわ、あんたも好きねえ、という顔で)と言っていた。
話は戻って、さて高度をロスしてしまった私は次なるポイントを探すべくLD方面に流れる。
…無い…何にもなあぁぁぁあい!夢もリフトも劇的なシンクも無く降りた。ぶっ飛び万歳。
やっぱ1本ぐらいは★をたっぷりつけなきゃ、ぶっ飛び主婦の名がすたる。さっさとリフライトしよう。
次こそ悔い無きラストフライトだ。

LDも結構な賑わい。ひとりでひっそりキャノピーをたたむ。しかし欧米系の人ばかりで日本人の私は
ひっそりしてても目立つ?目が合うと「変わったのがいる」と目線が語っている気がした…。
ここで世間話の一つや二つ出来ればもうちょっと楽しそうだが、出来ないので、こそこそ?たたむ。
と、ビデオカメラを携えた男性登場。「こんちは〜、ヤーパン(独語で日本をこう発音する)からきたの?」
「うん」「今日ここ始めて飛んだ??」「ううん、昨日も飛んで。とっても良かったよ。」
ところでお兄さん(おじさん?ビミョーだなぁ)、ビデオカメラPanasonicだ。
「お名前は?」というのでココだけNHKラジオドイツ語会話で覚えたフレーズで言ってみた。
「いっひ、はいせ、ayako」(ワタクシayakoと申します)
お兄さんは、ニカッと笑って手で「よくできました」と合図して去っていった。飛んでない人を撮影して
何するのかなぁ??と思って見ていたら、彼はビデオを撮りながらあちこちのフライヤーに話しかけている様子。
何となくいつも妙義に行くとみんなの様子を記録してHPに乗せているゲンコツサーマルの会のM原さん
を思い出した。さしずめフィーシュのM原さん…かな??
しばらくすると別のとうちゃんが「やーぱん??」と聞いてきた。「そうです」「フィーシュに滞在してるの?
それともインターラーケンとか他のとこに宿取ってるの?」「フィーシュで、すくそこに6日間いましたが
明日帰るの」「お休み?」「はい」「ところでお父ちゃんはドコのヒト?」「スイスだよ」
「フィーシュの近くに住んでるの?」と聞いたら「…じゃすと あ ほりでい」と苦笑いして行ってしまった。
「そんなに近くじゃないもーん」と言いたげだった。スイス国内のどこかからか車を走らせて来てたんだろう。
こっちの人は大抵英語は話せて、かつて女子大生だった頃(ヨメにもかつてそんな時代があった)
真面目にやらなかったことをちょっとだけ後悔した。
もうちょっといろいろコミュニケーション取れたら面白かろうとは思うのだが…まあいいか。

コンディションは良くなってるようで、誰も降りてこない。ひょっとしてテイクするのが早かったか?
もう少し待ってれば良かったか??とにかくリフライトだ。と、S本さんが降りてきてしまった。
トホホのS本さん、マイペースでぶっ飛んでも自分なりに飛べればそれで良しと思っていた私も、
調子よくソアリングしているパラを見ていたらだんだんヤキモキしてきた。
「次はしっかり飛べますよ〜きっとダイジョーブですよ〜リベンジですよ〜」とロープウェイに乗り込む。
次の発車は3時…昨日の2本目より時間が遅いがきっとまだ大丈夫。空を見上げて発車を待つ。
だがいつも時間ぴったり発車のはずがなぜか今回に限って3時を回っても出る様子がない。
????
と、「ごーん、ごーん」「からーん、からーん」
あちこちからで鐘の音がいっせいに鳴り出した。教会の鐘??どうも鐘が鳴るまで発車しないようだ。
なかなか鳴り止まない。一体いつまでなり続けるの??早くテイクに行きたいよ〜
あせる我々をよそに鳴り続ける事延々5分以上10分未満。やっとこ終わった。

私は二本目の運命がどうなろうとも(?)、飛ぶ前に一服するつもりでいた。
「晴天の山の上のカフェでお茶」をしてみたかったのだ。
そんなわけで「S本さん、上についたら私を置き去りにして先に飛んでください〜」と着いたらお互い単独行動。
S本さんはロープウェイ乗り場のすぐ近くにあるもう一つののテイクに向かっていった。
私は一人眺めのいいパラソルの下でアイスクリームの盛り合わせをオーダーし
きれいな空と山、はるか上を飛ぶパラを望みつつご満悦。
さっきにヤキモキしてたのに落ち着き払ってお茶しているのは何故かというと?
…遅かったのだった。登ったときにはすでにテイクの吹流しは垂れており、ブローも見込めそうに無い。
昼間のコンディションは半ば終わっていた。今、はるか上空をゆうゆう飛んでいるパラは良いときに上げ切ったからで
今さら出てもそこまで上がりそうに無い。登っている間にテイクレベルでソアリングしていたはずのパラも消えている。

…へへへ〜やっちゃった???(泣笑)

それでも、これはこれで良い思い出。今日もアーベントを狙ってみようと呑気な私だった。
とはいえお茶した時間は10分弱。夢が叶えばとっととテイクに行く私。
S本さんが行った近くのテイクにしようか迷ったが、いつものテイクのほうが何となく安心なのと
LDに行くまでリフトがあるチャンスが少しでも多いほうが良さそうと思い、結局15分歩く。
テイクはもう誰もいない。テイクも眺めも貸切状態でなんと気分のいいことだろう。こうなったら、もう一丁ぶっ飛ぶぞ〜

二本目

フライトタイム:分
獲得高度:テイクより高いとこには行けなかった
最大上昇率:0.5m/s
ぶっ飛び度:★★

昨日と異なりテイクの前は粘れない。バリオがちょっとなる度にかき回すがだめだ。
あっさりロープウェイを過ぎてもうLD上空だよぉ〜(泣)すがる思いで昨日と同じ尾根につく。
ぴぴぴぴ!おっしゃー今日もココからスタートだ。今日も楽しいアーベント。しかし昨日ほどは上がらない。
と、ドコからかだんなさんが目の前に現れた。きっとあちこち飛び回ってきたのかな?しばらく一緒に
写真をとりながらじりじりステイする。旦那さんと一緒に飛ぶ事って意外と少ないんだよなぁ。
ちょっとうれしかった。ベルワルドの教会付近ぐらいまでは何とか上げられるが、少し気が緩むとすぐ
高度を維持できなくなり…ふたたび尾根の先端からじりじり上げなおす事数回。そろそろ疲れてきた。
スイスで飛ぶのはこれでラストだなぁ〜。ぐるーっっと周りを見回しながら心の中でお別れのご挨拶をした。
「ありがとう〜スイス!飛べて楽しかった!」そのままLD。今日も疲れて降りるなりコケる私であった。

今日は一番いい時間をハズしてしまった。残念。しかし、二本目はぶっ飛ばなかったし、だんなさんとしばらく
一緒に飛べたしそれなりにご満悦だった…ご満悦な筈だった
…だんなさんのゴキゲン話を聞くまでは…

S本さんと旦那さんが降りるまでまだ時間がありそうだったので私がレンタカーをゴンドラ駐車場からLD横まで
移動することに。実は、丹沢でS本さんのマニュアル車を借りて練習していたし、(その翌週、S本号エンスト事件は起きた…)
ツアー中にも2度ほど運転していた。2回同じ曲がり角でちょびっと路肩に乗り上げたが…。
勇気を出して今日は一人で運転よ…といってもたった2分の距離。ASTRAのほうがS本号より
ギアチェンジが楽だあ。ヨロヨロ…その後、3人で夕食に出かけるときも私が運転、調子に乗って
いったん街道まで出てロータリーまで通って、ドキドキしながらぐるっとフィーシュを一周してしまった。

さて、晩御飯だ。あれこれ迷って結局昨日の隣の店に入る。今日こそビール飲みたいぞー。
店に入るとおばちゃんが「えっせん?」と聞いてきた。たしかドイツ語で「食べる」って意味だよなあ?
「ゴハンなの?飲むの?」って聞いているのかな?店は入口近くが飲み屋さん、奥がレストラン。
「ゴハン」と言いつつ飲み屋の席でいいですと座る。どっちにしても何かしら食事はできそうだし、
レストランの方はかしこまった雰囲気だったからいいや。
カルテを見れば、やったービールあるよ。適当に頼んだらジョッキで出てきた。こうでなくっちゃ。
昨日に引き続き難解のカルテを眺めて、わかるメニューを頼むだんなさんとS本さん。わたしは、ラクレットという
郷土料理を頼んでみた。この地域名産のラクレットという名のチーズを火にかざして溶かして皿にこそげ落とし、
そこにジャガイモとピクルスをつけて食べるというシンプルなお料理。シンプルだったけどチーズ好きにはたまらん〜。
ちなみにだんなさんはトマトスープにハマッタらしくまた頼んでいた。

今日のフライト談義に花が咲くが、今日は「勝ち組」と「負け組」間にはに雲泥の違いがあった。
アレッチ氷河を望み、3000mオーバーで飛んだ面々と、そうでなかった2人。だんなさんのフライト内容を
聞いているうちに、それなりにご満悦だった筈のわたしもちょっとトホホな気分になってきた。
昨日に引き続き本領発揮できなかったS本さんは浮かない顔でトホホとしていた。

〜だんなさんの話の内容はだんなのフライトレポートみてね〜
〜それはそれは、素晴らしい体験だったようです〜

そーか。氷河見れたんだ。
そーか。そんな高く上がってたんだ。
そーか。一番ピークの時間はずしちゃったんだ。
もう30分か1時間ぐらいあとに一本目出ればよかったのか?
い、いや、それとも待たずにぶっ飛んでから早い時間に二本目に挑めばよかったのか?
…しかしピークの時間帯にテイクしたとして、私のウデでアレッチ氷河を見れたのかどうか?
…それは誰も知らない…永遠の謎である…
だんな様が嬉々として今日のフライトの収穫を話すたび
トホホな2人はへらへら笑って「良かったねぇ〜」と答え続けた。何度も何度も。
「ふーん」「良かったねぇ〜」(トホホな笑顔で)
「ふーん」「良かったねぇ〜」(トホホな笑顔で)
「ふーん」「良かったねぇ〜」(トホホな笑顔で)
「ふーん」「良かったねぇ〜」(トホホな笑顔で)
…以下繰り返し
この「(トホホな笑顔で)良かったねぇ〜」はツアー後もしばらく旦那さんへの殺し文句となった。

私が飛んでたのはだんなさんのフライトの4分の1ぐらいの範囲(笑)だったけれど
自分なりに飛べて楽しかった。ぶっ飛び主婦はわが道を行くのだ。
ゴハンを済ませて宿に戻る。明日はチューリヒでお買物して帰るだけ。

ん?…何か肝心なことを忘れてはいないか?
アレッチ氷河を見てないじゃん。
おとといに見そびれてから二日間、ゴンドラを乗り継いで寄り道すれば見るチャンスはあったが
「飛んで見れたらくやしいじゃん」「見れなかったら行けばいい」と行かずにいたのだ。
わたしとS本さん以外は空から見たそうな…とほほ。飛行機に間に合うように明日の予定を逆算すると、
あれ?…朝にアレッチ氷河見に行く時間が…ない?始発で登ってちょっと見物出来なくは無いが、
時間の余裕が無くなって運が悪ければチューリヒに寄り道して土産を買う時間が取れないかも。
困った。参った。土産も買わねば。アレッチ氷河はあきらめるか、あきらめよう。また今度…

…あきらめきれないよぉ〜こればかりは!!(本気で涙)
アレッチ氷河見ないで帰るなんて何しに来たんだよ〜(本当にじょろじょろ〜)

自分の部屋でイジケテいたら数分後にだんなさんとS本さんがきた。
「あやちゃん、明日、朝イチで行ってこよう!」
「その代わり今日全部荷造りして、始発で行って速攻見て降りてその足でチューリヒ行くぞ」
だんなさんが皆に掛け合って考えてくれたのだった。明日は車ごとに別行動として、先発隊の車は
朝9時ごろ直接チューリヒに向かって出発、我々は先に宿を出て始発のロープウェイにのって登って
見て速攻降りて9時半ごろフィーシュを出て何とかする。最終的に空港にて合流ということになった。

ありがとう、だんなさん。ありがとうございました、皆様。

フィーシュの駅 黄色いバスに乗りました

宿の目の前のサブランにてS本さん地図を広げて予習中

右の人が例のジイサマ

フィーシュのテイクは賑やか

あちこちにいたモウモウたち

これがお目当てだったのよ〜

久々にだんなさんの近くをしばらく飛んだ
8月15日(木)
ツアー最大のピンチ!
【アレッチ氷河でとほほ】
今日はアレッチ氷河を見てからチューリヒへのドライブだ。迷っている時間はない。
しっかりナビにしなくては。気合が入ってキンチョーするあまり6時前に目が覚めてしまい、
ごそごそ朝ごはんの準備。冷蔵庫の食べ物は食べきらねば。
このツアーは半自炊で冷蔵庫には食材はみんなで共有するものと、自分で好きに買ったものとが混在していた。
時には料理を交換したり、それぞれの食材を提供して一緒に作ったり、自分の分だけ作ったり、と適当にやっていた。
たがさんず+S本さんの食材を使い切るべく片っ端から調理。多かったらどなた様かにご提供。

始発のロープウェイは7時半。「それでは空港で!行ってきます」と先発隊に挨拶して先に出動。
フィーシュからテイクのあるキューボーデンの駅まではおよそ7分。
そこからもっと上のエッギスホルン駅までもう一本乗るがその始発は8時20分まで無い。
30分以上待つこととなった。と、キャノピーを担いだ例のジイサマ登場!S本さんに「おはよ〜」。
さすが地元ピー。こんな朝からぶっ飛ぶんだ。朝から晩まで、毎日飛びざんまいかあ。年金暮らしかな?いいなあ。
時間が早すぎて駅近くのカフェもこれからOPENするようだ。トイレに寄って戻ると、開店したカフェの席に陣取った
だんなさんとS本さんが手をふる。コーヒーをオーダーしておいてくれていた。
置いてあるカルテを見ると、なんか高そうなコーヒーの一覧がある。みんなそろって9Sfrぐらい。
「げげ、まさか山頂価格??」と思いきや、良く良く見れば普通のコーヒーは3.5Sfr。
高いのはフレーバーコーヒーやコーヒーをベースにクリームやらなにやらブレンドした飲み物のようだった。
抜ける青空、朝日に映える山々。昨日も見たはずだが朝の山の眺めは別の所みたい。
「そういえば、こういうカフェでお茶したかったんだよね〜」 S本さん
「こんな山の上なのにコーヒー安くて美味しいね」 だんなさん
「あーいい天気、今日もきっといいよぉー、チキショー!」 みんな
「そうか、キャノピー持ってくれば帰りはぶっ飛んでけば良かったんだ」 みんな…ビョーキだ。
やっとこエッギスホルン行きのロープウェイに乗る。上までの斜面は木は無く岩がごろごろしていて
ロープウェイからでも大迫力。昨日はみんなこの上を飛んでたんだ。パラで飛んだらびびっちゃいそうだ。
だんなさんが「妙義と一緒で見たほど激しくなかったよ、それでねぇ〜…」話が長くなると
私とS本さんの必殺「よかったねぇ〜」が発動するのだった。とほほ。

山頂駅についてちょっと歩くと、写真で何度も見た氷河があった。
真っ青な空、遠くに望む山、深い谷、大きな大きな白い氷河。ひたすら音の無い静かな空間。
氷河と山々をしばらくぼけっと眺めた。あまりの大迫力に感動と言うより圧倒された。
やっと来た。見たかったのだ、アレッチ氷河。感動で胸がいっぱいになった。「じょろじょろ〜」(感動の涙)

可愛い白髪のおばあさまがヨークシャテリアだったか小型犬を連れてお散歩していて、
彼女が「あれがユングフラウであれがあれっちホルンよ」と教えてくれた。
ずっと北にはグリンデルワルドで見られなかったアイガー・メンヒ・ユングフラウが
反対に振り向けば南西に小さくマッターホルンが見渡せた。
彼女にお願いして三人で記念撮影…と、おばあ様S本さんのカメラを落としてしまった。
「ごめんなさい、ごめんなさいねぇ」
カメラは無事だったがケースが空いてしまってフィルムがだめなので
私のカメラで再度チーズ!その後記念におばあさまとS本さん一緒にチーズ!

すぐ次の便で降りるつもりだったが、もう一本まっても大丈夫そうだったので、もう20分間ここで
アレッチ氷河の眺めを満喫してご満悦。「昨日はこの上を飛んでねぇ〜さらに…」「よかったねぇ〜」
「はあ〜今日帰るのかぁ〜」結局トホホなのだった。

【チューリッヒまで気合一発ナビゲーションだ!】
フィーシュの駅に戻って9時34分エンジンスタート。ドライバーはだんな様。
ココからフルカパスを超えてアンデルマットからハイウェイ入ってしばらくは行きと同じ。飛ばしたいが
いろんな車に阻まれて、ハイペースでは進めない。途中、アンデルマットの近くで飛んでるアドバンスの
パラを発見。ふーん、ココも飛べるんだ。ハイウェイの途中からは行きと別ルート。ハイウェイと一般道を
乗り継いで行けばチューリヒ市街の近くまで早くいけるハズ…と、簡単に言ってもないAVISでもらった
ロードマップでは詳しいルートは書かれていない。道の標識にはローカルな地名しか出てこないこともあり、
チューリヒの文字だけをたどって進めば、行きと同じ遠回りのルートになるかも知れない。
途中で目標にする町の名前も手持ちのガイドブックで確認しながら行くしか無いぞ〜。
迷ったり引き返したりする暇はない。間違えようものなら、せっかくアレッチ氷河に付き合ってくれただんなさんと
S本さんに悪い。気合一発、集中して標識と地図とをにらめっこ。今日までスイスのいろんな道を走った成果を
試すときじゃー。今走っているハイウェイ4番は途中で終わり、一般道をしばらく走ってチューリヒとChurを結ぶ
3番のハイウェイに再度乗らねばならない。ココまでの一般道が一番不安。初めての道にドライバーも不安。
「本当にこっちでいいの?」と聞かれても…半分確信、半分ハッタリ。
「ダイジョーブ!こっちに行けば次は○×と言う町まで行くはずだからそこで…」と説明する。
本当か?自分が聞きたいよお。うう、胃がキューっとする。やっとこ「3 Chur」という高速の緑の看板が出てきてほっとする
や否や、今まで順調だった車流れが止まってしまった。げ?渋滞?工事中の対面通行で20分ロスしてしまった。
そこを抜けれはやっとお目当ての高速。最後の最後にチューリヒ方面の標識が出る。やったー!後はまっすぐだ!
このころになると地元のスピードにも馴れてガンガン飛ばすだんなさん。
すぐチューリヒに到着。お次は街のドコに車を止めるかが問題。結構大きい町なので外れに止めたら大変かな?
ガイドブックを見て一番の繁華街?バンホフ通り付近のパーキングを目指す…が満車。
と、すぐ横のパーキングメーターから車が出たので速攻そこに止める。ラッキー!
この時点で時刻は12時45分。フィーシュからの所要時間2時間50分たいへん良く出来ました!!

【お買物大作戦@チューリヒ】
パーキングメーターにお金を入れて、2時半に駐車場集合と決める。
制限時間内にお土産をGETしなくては。バンホフ通りが一番にぎやかとガイドブックにあるので行ってみる。
チューリヒは都会だぁ〜市電の走る道は人がたくさん。観光客もニホンジンもたくさん。
あと、ビジネスマンがたくさん…おお、スイス人仕事している。…バンホフ通りは、小さな銀座みたいで
ブランド店ばかり。お土産を物色できそうに無い。まいった。一本道を変えて歩くと、アーミーナイフや絵葉書
などが置いてあるお店発見。ふたたび通りに戻って進むと、こじんまりとしたデパートらしき建物発見。
ここなら一箇所でいろいろ済むか?地下に降りると、いわゆるデパ地下だ。ワインや食材が満載。
お持ち帰り寿司もあって日本と比べると巻物などが凝っていてカラフル…でも高い。寿司は置いといて〜
まずはワインだ。ワイン売り場に行って棚をみると、フランス・イタリア・ドイツ・カルフォルニアと輸入ワインが多い。
スイスのワインは全スペースの5分の1ぐらいしか置いていない。生産量が少ないんだなあ。
あ〜地元のCOOPとかであらかじめ買っておけば良かったかぁ。失敗。美味しかったワインのラベルは
メモして控えてあったが、スイスのワインの棚の前で探しても無い。売り場のおじさんにメモを見せたら。
「そりゃー無いよ。でも、ヴァリス地方のワインならこの辺だよ」と教えてくれた。多分私、横浜そごう行って
「丹沢ほまれか松田の中沢酒造さんの酒頂戴」と言ったようなものか?ははは。
結局あまりこだわらずに他の州のワイン2本とと、ヴァリス地方のワイン1本を選ぶ。
売り場のおじさんは、スイスワインがお目当てとおぼしき他の日本人観光客に「ドコ産のが良いですかぁ〜
イタリア?フランス?カルフォルニア?」とすっとぼけていた。いいキャラクターだ。
チョコレートをいくつかかごに入れ、後は〜と探すとだんなさんが「これなーに?美味そう」と
ビスコッティの袋を指差した。…正しくはイタリアのお菓子なんだけど。「食ってみたーい」
「イタリアは隣だからいいや。採用!」ラベルを見たら一応スイスで作ってた。ふーん。
結構美味しくて好評だった。さて、お会計はドコだ?と迷っていたら、「お客さん、何をお探しでぇ!」
と突然日本語で話しかけられた。さっきの寿司屋の職人さんだ。親切にレジの場所を教えてくれた。
きっといろんな国にこういう寿司職人さんが居るんだろうなぁ…会計を済ませた後、隣を見ると、
リンツチョコレートのショップ発見。ここでチョコレートの詰め合わせを買おうと「これ」といったら
なにやらお店のヒトがこれはフツーのじゃなくて…という。良く良く聞いたらいわゆる「ダイエットバージョン」
ふーん、見た目ダイエットバージョンもきれいで悲壮感が全然無い。でもやっぱフツーのほうを買う。

そこそこの土産をGETしてデパートをでて、さっきの土産物屋まで引き返す。ここでアーミーナイフ
数種類とレースの飾り物などをGET。だんなさんは腕時計を探していたが、腕につけるのはあまり好きでは
ないのでカラビナで付けられるタイプの時計を発見し、値段も高くないので念願かなってGET。
ある程度土産のめどをつけたら疲れ果ててしまった。基本的にTagaさんずはお買物は苦手なのだ。
また、荷物の制限オーバーになっては困ると心配で、お土産の量は必要最小限にするようにした。
それでもいかにも「土産買ってます観光客です」って格好だったけど。

と、K町さんとS籐さんとバッタリ。世界は狭い。彼らは3時ごろ集合してにチューリヒを出る予定だそうだ。
そうか、同じぐらいに我々も出ればいいかな?じゃまた!

【かえるくん】
「そういえばayakoは何も買わなくていいの?」とだんなさんに言われた。
朝見たアレッチ氷河でココロが満たされていて、特に何か欲しいと思わなかった。うーん、特に今のところ無い
…あ、さっき通ったパン屋が美味そうだったからそこでパン買いたい。パーキングに向かってぷらぷら歩き、
パン屋に入るとさっきたくさん並んでたパンはほぼ売り切れ。「あーあ、さっき一杯あったのにね、あーあー」
とだんなさんに茶化された。それでもそこでデニッシュを買って食べながら歩く。おいしー!
パーキングでS本さんと待ち合わせ。まだ3時まで時間があるのでお茶&軽く腹ごしらえすることに。
途中、可愛い柄の紙ナプキンを並べた雑貨屋を発見。私はパンを焼いた時などにこれを良く使うので2種類GET。
とレジの横に10センチぐらいの焼き物のかえるの置物が…
黄緑色のかえるくんは可愛いというより怪しい。ビミョーな表情が気になったがそのまま店を出る。

チューリヒ湖畔のカフェで最後の休憩。完全にほっとしたのか旦那さんとS本さんは軽くビール。
私はコーヒーを頼む。みんな小腹がすいていたので私の独断と偏見でトマトのラビオリを注文し3人でつっついた。
ラビオリの生地にトマトが入っているようで赤く、そこにズッキーニやらナスやら入ったトマトソースがかかっている。
「うまい!」「ラビオリって水ギョーザの親戚見たいなもんだよなぁ」「このきゅうりみたいな何?」
「ズッキーニってトマトソースと良く合うんだねぇ。」とことん私たちって…なんちゅうか…オヤジというか
…おのぼりというか…ははは…ははは

さて、車に戻って空港だ。「思い残すことは無いね。」
う、最後にひとつだけワタシのわがままを聞いてください。さっきのお店にちょっとだけ寄ってください。
ずっと気になっていたのだ、あのカエル。ビミョーな顔が何となくツアーの記念にぴったりな気がした。
6.8Sfr(¥544)なり。土産を見つけてご満悦のワタシ。
「君の名まえは、アレッチくんだ」今日見た氷河にちなんで勝手に付けた。

「後は空港に行ってレンタカーを返すのみ!車を借りたところに行けばいーじゃん」
さて、問題です。今の文には間違いがあります。間違った箇所を指摘しなさい。答えはこの続きで。

【ツアー最大のピンチ】
そもそも、レンタカーの借り方は必死に調べたが、借りれりゃ返すのは余裕だと思っていたのが間違いだった。
AVISレンタカーの駐車場はターミナルBの横だった。標識をたどってターミナルBにはいる。入口から
レンタカー屋の駐車場が見えたのでゲートを入って目指すが…駐車場で迷うこと10分、
どうやってもたどり着けない。イヤーな予感を感じつつ、どうしようもないのでいったん駐車場を出ることに。
どこかで引き返してもう一回入ってみよう。必死に標識をたどって行くと、何箇所かの分岐を経てぐるっーと回ると
さっき来た入口までまた戻れるようになっていた(ほっ)
もう一回入口の案内標識を見ると「RENT A CAR RETURN」の表示があるよとだんなさん見つけてくれた。
…もしかして返すところって場所違うんだ…だからさっきどうしても貸し出し駐車場にいけなかったのか…
これだからおのぼりさんは困ったもんだ。(すみません)
標識をたどって「レンタカーリターン」を目指していく、入口まで100mの表示発見。
もうすぐか?と思いきや左側に小さなゲート発見。「ここ???」…迷っている間に通り過ぎてしまった。
〜またやり直し〜 ぐるっと回れば戻れるからダイジョーブ。

ダイジョーブ、
ダイジョーブ、
ダイジョー…
へ?
へ??
へ????
うそ。
オーマイガー!
S本さんそこ入るの逆だよ〜ぉぉぉぉ

本人たちの意思とは裏腹に、ふたたびハイウェイをチューリヒに向かって走るアストラ。

「これじゃーチューリヒ戻っちゃうよー!」
「うああああ、どうしよーどうしよー」(泣)
「ちゃんとナビしなきゃ〜」
「だって、あさって、しあさってぇ〜っ」
「どこかで降りて引き返そう」
「次の出口ってドコよ??」

飛行機が出るまであと1時間強。どうする?どうなる?たがさんず!(…とS本さん)


【さよならスイス】

午後17時前…空港の待合室で荷物とヨメはまたもや置き去りにされていた。
搭乗寸前にタバコと涙の別れを済ます愛煙家2人(ぷん)。何とか空港までたどり着いて、
チェックインカウンターで受付のオネエチャンの端末が調子悪くてヤキモキし、
出国手続きでは受付の陽気な男性におちょくられ(※)、それでも何とか先発隊と待合室で
合流したのだった。タバコタイムの余裕は十分にあった。ほっ。
仮にぎりぎりだったとしても二人はタバコを吸いに消えただろうが。

※出国手続きゲート、窓口の男性はコワイ顔。パスポートの写真を見て、次ジロリと私をみて、
かぶってた帽子を指差した。「取れ」といってるのかと思いきや、次の瞬間ニカッとスマイルで一言。
「フィーシュ行ったの〜あそこはぁ〜いいとこだぁ〜僕ぁ〜好きだぁ〜」
この帽子、朝キューボーデンで買った土産で「Fiesch」のロゴが入っていた。
完全おちょくられた(笑)お茶目な彼はみんなに何かやってるのか?他の2人はこのニイチャンに日本語で
「ハイ!パスポートォ!(見せて)」、「コンニチハ」と言われたそうな。

私はS籐さんやM井さんにアレッチ君を見せびらかしたが誰ひとり羨む者はいなかった。
ここでまずかった水のボトルともお別れ。だんなさんと記念撮影。
荷物検査のゲートをくぐりつつ他の客を観察すると、いくつかの失敗に気づいた。
パラザックはもうちょっと積んでもいけたなぁ。
手荷物のサイズも計りゃ〜しないんだからスポーツバックも少し大きめでも平気だったんだ。
大勢の人がハンドバックと旅行バッグに加えてお土産の紙袋やら何やらたくさん持っている。
なんだ、もっともっていけるではないか。荷物のボリュームを相当心配して土産もぎりぎりにしていたのに。
まあ、いいか、土産は思い出と体験談と写真だぁ。

さあ、これからまた12時間ヒコーキに乗るわよ。さよならスイス。またそのうち来るね。
だんなさんが嫌だといったら、娘か孫かおばちゃん仲間ででも来るわ。
そのときまで、さいなら、さいなら、さようならぁ〜

あーあ〜今日はもう帰るのだ

空の上から見たかった〜アレッチ氷河

オバアチャマに撮ってもらった一枚

とほほ…良かったねぇ〜
エピローグ …でお次はどこよ?
「また行こう!うーん5年後ぐらい?」
離陸後すぐににビールとワイン両方もらい、その後にさらに食事で再びビールとワインをもらい
酔っ払ってご満悦そうにだんなさんが言った。
「飛んだ割には日数飛んでないからあんまり飛んだ気がしないんだよなぁ、二泊三日スイスツアーって感じ」
あっ、そーゆー事ですか…
とにかく「海外なんて二度とこねぇ!」からだいぶ進展したものだ。
事あるたびに「また行こう」ってつぶやこうではないか。そうすればきっとまた行ける。
「根拠の無い願い事は口に出していれば叶う」これがTagaさんずの座右の銘なのだ。

でも、次の場所はもう内定してるはずだ。
きっと私は任意同行に違いない
それはだんなの憧れ、夢の場所。

「…で、マニラってどこよ??」



〜Fin〜
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